2019年01月30日

続編トゥファラより(1)

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[写真:朝陽の海岸]

メリオンさんが、みんなを励まし、スィオニへの道を忘れないよう、光の塔グループにメッセージを届けてくれます。その一部をこのブログにもご紹介していきます。

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メリオンからのメッセージ
      『続編トゥファラより』

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私たちはなぜ、肉体を持ったのでしょう。

ならば魂、愛、肉体、心を

正確に学ばなければなりません!

一つひとつが独立しながら

共存しているそれらをコントロールできることが

わたしたちに課せられた進化のための課題です!

脳は支配したがります!

心は縛られたがります!

肉体は欲します!

魂は、そのどれをも持ちません!

なんと難しい学びでしょう!


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posted by yamanoshiroiie at 18:09| メリオンより〜スィオニへ

2019年01月16日

2019年初絵解き

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ワークショップ「絵解きで顕わす伊豆・富士山の世界」
年明け早々(1月13日)「マンダラ絵解き」のワークショップが開催されましたのでご報告いたします。

場所は神奈川県立 金沢文庫
この期間(2018/11/16〜2019/1/14)、金沢文庫では"特別展「顕われた神々―中世の霊場と唱導(しょうどう)―」"が開催されておりましたが、その関連講座として、伊豆と富士山にまつわる絵マンダラのワークショップが行われることになりました。

今回、お2人の先生方が絵解きをされました。
・伊豆マンダラの絵解き
阿部美香(昭和女子大学講師、名古屋大学人類文化遺産テクスト学研究センター研究員)
・富士参詣曼荼羅の絵解き
大高康正(富士山世界遺産センター研究員・准教授)

美香先生による伊豆マンダラと絵解きは、昨年12月にもご披露していただきましたね。
しかし今回は、少し時間が多くあったことで、更に詳しく聞くことができました。
お話は、日本の最初の仏様と言われている、善行寺如来に始まります。
聞きながら改めて強く感じたことは、そもそも仏とは神の使いでもあり、神仏は共にあったのだということです。ところが、いつの頃からか、(日本では)神と仏を別物のように分離させ、何だかまるで仲が悪いかのように扱われるようになってしまいました。けれどこうして研究者のお話を聞くと、そうではなかったことが分かります。私達が誤解していることがいかに多いかということでもあり、このように学ぶ機会が大切なのを実感します。
もちろんパリスィオンさんの描かれた伊豆マンダラには、神様も仏様もちゃんと描かれておりますよ。
そして、伊豆(いづ・いず)の成り立ちや名前の由来など、目からウロコのお話が次から次へと続きます。

美香先生いわく、「何時間あっても足りないくらい、お話ししたいことがたくさんあるんです」
私のような歴史にも神仏にも疎い者でも、ワクワクしてしまうのは、長年研究された美香先生のお話が、より真実を語ってくれているからなのでしょう。人は誰でも、偽物の話は退屈しても、真実の話しは興味津々になるに違いありません。
そしてこうして、マンダラ絵解きが世に発信されることによって、人々は真実に近づくことができます。ひいては神と仏の合一も、改めて成されるのではないかしら、などと、そんなウキウキするような想像もふくらみました。

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もうひとつのお話は、富士山の参詣曼荼羅です。
お話して下さった大高康正先生は、静岡県富士山世界遺産センターの研究員で、歴史学を専攻されております。

参詣曼荼羅とは、「参詣者の勧誘と霊場案内を目的として、その霊場を描いた宗教的絵画を指す学術用語」なのだそうです。つまり、その呼び名はいろいろあるのだけれど、要するに霊場を参詣する際の案内図なのだと、大高先生はお話します。
富士山の参詣曼荼羅は、古くからいくつか描かれているということですが、今回はこちらの絵曼荼羅でご説明くださいました。
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(16世紀始め頃、狩野元信印)

参詣曼荼羅の特徴は、ところどころに霞がひかれていることで、これは要所要所の場所を分けて描き、分かり易くするためだそうです。
この絵曼荼羅には、参詣する人々や地元の人々の姿がとても克明に描かれているのですが、その人数は合わせて237人だそうです。(誰かが数えたのですね!)
どんな筆を使って描いたのだろう?虫眼鏡も無かっただろうに…と、その絵のあまりの細かさに驚いてしまいました。

富士山は、やはり古代から、霊場として人々の信仰の対象となっており、皆、白装束に身を包み、身の危険をも覚悟の上で登っていたのだそうです。そして富士山に参詣するとあれば、仕事を放り出したところで家族も村人も、喜んで送り出したのだと、そんな雑談もしてくださいました。
大高先生のお話も、深い内容がまだまだたくさんありそうです。

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会場には、50席の椅子が設けられておりましたが、満席です。
やはりご年配の方々が多めではありますが、皆さんとても熱心に聞いておられました。
こうした形のワークショップは、金沢文庫では初めての試みなのだそうですが、「参加して下さった方々がとても喜んでいました!」と、事務局の担当者。また、近日発動する原口工房において発売予定の絵ハガキを、こちらで先行販売したところ、なかなかの売れ行きでした。

そういうわけで、主催者も聴講者も、すべての参加者が、みなさん大満足で大成功となりました。
年初から満員御礼で始まった絵マンダラ絵解きは、これから益々勢いを増していきそうです。
今後の活躍に、こうご期待ください!


(文/編集部)
posted by yamanoshiroiie at 07:00| 光の活動/スィオニを探せ!

2019年01月07日

2019新年のご挨拶

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新年明けましておめでとうございます。

昨年は、絵本、『光の塔』が出版されました。そして、『トゥファラ』と『光の塔』に引き寄せられた仲間たちの集いが行われ、"光の塔グループ"が自然と生まれました。このブログの発行も、それを機に始まりました。
もちろん、このグループは、特別な"会員"という形式をとっているわけではありません。「メリオンさんのお話を聞きたい!」という思いに駆られた人たちが、集まりたいときに、そこにやって来るというだけの、何の縛りもない、ゆるやかなものなのです。
ただ、ひとつだけ共通の目的があるとするなら、それは「"スィオニ"になりたい」という思いです。
しかしそれは、各々が自分で見つけ出す"光の道"です。
そして、各々のメンバーが進む光の道を、仲間たちは無条件の愛で見守り、またある時は支援しようという、成熟した、温かい集まりでもあるのです。

昨年は、そんな仲間たちの活動の中から、少しずつ、光の道が開かれていきました。
今年はきっと、ぞれぞれに、もっと大きく花開く予感がしています。
そんなことで、2019年も、このブログは、『トゥファラ』へ続くスィオニの足跡を、しっかり残していきたいと思います。
何卒よろしくお願い申し上げます。

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※光の塔グループに関連するリンク先は以下になります。
・Facebookページ「トゥファラ」(山の白い家)
・ホームページ「山の白い家」

※開催するお話会の予定はこのブログでお知らせ致します。興味を持たれた方はぜひご参加して下さい。


(文/編集部)

タグ:お知らせ
posted by yamanoshiroiie at 00:00| お知らせ/雑記

2018年12月21日

SALAM〜田んぼの中の学校

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11月、メリオンさんと由紀子さん、そして編集部の市川が、インドネシアの学校見学に行ってまいりました。インドネシアの旅(2)
そして、ジョクジャカルタで素晴らしい学校に出会うことができました。
驚くことにこの学校、まるで『トゥファラ』に描かれているような学校なのです。
とはいえ、インドネシア、ジョクジャカルタの小さな田舎町にある小さな小さな学校です。見た目も古くて、けして立派とはいいがたく、遠くから眺めたら、小屋のような学校です。
けれどメリオンさんは、「この空間から、四方八方に美しい光が放たれていたのよ」と、おっしゃっておりました。

日本はもちろんのこと、世界中の学校モデルになり得る、この美しい学校について
現在の時点で調べたことを、ここに改めてご紹介しておきたいと思います。

学校の公式ホームページ
Sanggar Anak ALAM(SALAM)

学校の名称は、Sanggar Anak Alam(SALAM)です。
Sanggar=スタジオ、Anak=子ども、Alam=自然、という意味なので、「自然な子どものスタジオ」と直訳できるのだと思います。
通称は「SALAM」=サラムと呼んでいるようです。

YouTubeで動画も時々配信しているようです。
Salam Yogyakarta


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SEKOLAH BIASA SAJA
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メリオンさんが「光の塔」をプレゼントしたのですが、同時にSALAMについて書かれた本をオーナーさんがプレゼントして下さいました。私(市川)はそれを、とりあえずお預かりしたわけですが、つい、(モノノはずみで?)「はい、必ず読みます!」などと、口に出してしまったものですから…何としても読まねばならぬ、ということに…がく〜(落胆した顔)
本の言語はインドネシア語です。誰かの助けを得られないのだとすれば、Googleさんの助けを得るしか方法がないのですが、当初は、全ての文章を入力して訳していかなければならないのだと思い、すると読み終わるのに何日かかるのだろうか?と、途方に暮れていました。ところが、始めて気づいたのですが、何と、写真撮影すると全体を読み取って文字に変換してくれるという新機能が、いつからか付いていたようです。これなら、ものすごい時間短縮ができそうです。

…ということで、何とか、翻訳し終わった次第です。
しかし、やはり機械翻訳。誤訳、誤字に加え、私の解釈ミスなど、欠落した部分が多々あるのも否めません。それでも、SALAMの人々や、オーナーたちの思いと、学校の概略については、最低限、理解できたのではなかろうかと思います。

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本を読み終えて…

著者は、ジョクジャカルタでお会いしたオーナー、Sri Wahyaningshiさんのご主人で、Toto Rahardjo氏。お2人のご夫婦が、この学校SALAMの創設者です。
Rahardjo氏とマダムWahyaは、若い頃から、インドネシアの教育改革に強い関心を持たれていたようで、さまざまな教育を勉強されたり教育活動にも参加していたようです。
本には、インドネシアの教育の歴史が詳しく書かれていますが、Rahardjo氏の思想や哲学、教育に対する熱い思いが、ヒシヒシと伝わってきます。

SALAMは、2000年に研究ベースで最初のクラスが始まったということですが、それよりずっと以前の1988年には、既に研究グループが発足していたということで、実はこれがSALAM胚なのだとも書かれています。
やはり、こんな素晴らしい学校は、一夜にしてできたわけではなかったのですね。

2000年〜
2004年・・・10代のメンタリングクラスを毎晩開催
2006年・・・幼稚園の設立
2008年・・・小学校の設立
2011年・・・中学校の設立
2017年・・・高等学校を実験的に設立(生徒の両親たちからの強い要請により)
今に至る

SALAMには、「国語」「算数」などの科目が一切ありません。
すると、「一体どのように授業を進めるのですか?」と誰もが疑問に思うでしょう。
SALAMの学び方は、そのほとんどが研究課題に取り組む形で行われるのです。
たとえば、ヘアケアについて興味を持った生徒がいるとします。すると彼女は、1学期の間、髪の毛のケアの仕方について調査し、インタビューし、実験を行います。その一連の計画や活動には、ファシリテーター(支援サポーター)と両親が協力します。そしてレポートを仕上げ、最後にプレゼンテーションを行います。
この流れを、SALAMでは「学習プロセス」と言い、その中で起こることや体験することの中に、「国語」「社会」「数学」「物理」など、多くの学科を学ぶことになると考えているのです。
もちろん教科書などはありませんので、生徒全員が決まりきった同じ内容を学ぶということは一切ありません。SALAMでは、その生徒がその時、実質的に必要としていないことを学んだとしても意味はなく、忘れるだけだと考えているのです。それよりもっと大切なことは、学習プロセス、つまり学習の仕方を学ぶべきだというのです。
学習の仕方を学んで身につけてさえいれば、成長し、大人になり、この先社会に出て、何かの勉強をしたいと思ったときにも、新しい職業に就きたいと思った時にも、あらゆる場面でそれを応用することが出来るからです。ですからSALAMでは、この学習プロセスを徹底して身につけさせようと考えているのです。
本の中に紹介されている学習例を読んでいると、SALAMの生徒たちは、どの子もがみんなが研究者なのだということがよく分ります。

また、SALAMでは、独自にSALAM通貨を作っていて、毎月マーケット(市場)を開催しています。ここで、売る人、買う人、銀行、警備員など、さまざまな役割になることで、社会に出たときに経験する、実際の暮らし方、生き方、お金の正しい流通の仕方を学ばせようとしています。
つまり、SALAMでは、全てが実践と体験であり、そうすることでしか、人間は真に学べないのだと考えているのです。

また、SALAMでは、大学を卒業し教員免許を持つ、一般的に「教師」と呼ばれる人はいません。SALAMには、そうした教えることしか知らない大人は必要ないのだそうです。SALAMに必要な大人は、生徒と一緒に学ぶ人であり、そういう人たちのことをファシリテーター(活動支援者)と呼んでいます。

さてすると、では、「SALAMはインドネシアの国に正式に認められている学校なのだろうか?」「SALAMの生徒たちは、一般の上級学校(高校や大学)には進学できるのだろうか?」という疑問も生まれてきます。

SALAMは、ホームスクールという形式をとっています。
インドネシアでは、ホームスクール形式(代替学校)が子どもたちの学ぶ道として認められています。(*日本の場合は認めるとも認めないとも示されていないようです。つまり認めていないとも受け取れるが、違法というわけでもないという、非常に曖昧な立場に立たされます。)
ただし、インドネシアの場合も、こうした代替学校は正式な学校ではなく、国立教育事務所というところの管轄下にあるのだそうです。そのため、たとえば一般の上級学校、高等学校や、あるいは大学へ入学したいとなれば、政府の均等化テストを受けなければなりません。(これは日本と同じですね)
そういうわけで、小学校6年生、中学校3年生、高等学校3年生に限っては、試験のための"研究"をするのだそうです。
あくまでも"研究"という言葉を使っているのが面白いですが、生徒たちに、試験勉強によって悪影響を受けてほしくないというのがあるのだと思います。
もちろんSALAMの生徒たちは、これらの試験をちゃんとパスしてきています。

または、SALAMの勉強法が、全ての子どもたちに向いているわけではないのだ、ともあります。既存の、競争を主体にした勉強法の方が好きな子どもたちもいるのだそうで、そのような子の場合は、一般の学校へ通った方が幸せなのだと、著者はいいます。

・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。
以上は、本の中の、ほんの一部の要点です。
本を読んで感じ取れる、オーナ夫妻の熱い思い、というところまでは、ここでうまくお伝え出来ないのがとても残念です。

とにかく私は、読みながら、何度も何度も、深く共鳴し、感心し、天を仰いではため息が出るのでした。
それほど良い学校だと感じたからなのですが、何よりも思ったのは、オーナー夫婦の考えている教育というのが、実にシンプルだということなのです。本の中に、「私は本質だけを見ているのです」というような記述があるのですが、SALAMは、流行りの勉強法やら、どこぞの誰かが開発した記憶法やら、そうした目新しいもの(他の代替学校にはよくあるとのこと…)など、全くないのです。
ただただ、生徒と大人たちが、共に日常の出来事を体験するという、そしてその中で、より正しい視点、より正しい考え方、より良い人格を、育てていこうとするものなのです。
ですから、SALAMでは、それほど難しいことは、何もしていないのです。

だから私は、つくづく考えてしまったのです。
「どうして人間は、こんな簡単なことを、いままでやれなかったのだろうか?」
そして、
「どうしてSALAMは、それを実現させることができたのだろうか?」

そう、何度も、問いかけたくなるのでした。

・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。
※翻訳した内容をレポートとしてPDFにしてあります。必要な方には後日配布する予定です。




(文/編集部)
posted by yamanoshiroiie at 18:22| 光の活動/スィオニを探せ!

2018年12月14日

伊豆マンダラ(曼荼羅)のお披露目

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12月2日は、"伊豆マンダラ"の記念すべきお披露目の日となりました。
伊豆マンダラとは、伊豆山に伝わる神々の物語を絵曼荼羅として表したものです。
当初、この大切な伝承物語を失わせないよう、伊豆山神社の走湯山縁起をもとに、原口宮司(故)、由紀子氏、阿部美香氏、中村芳楽氏(画)ら有志によって、絵巻物等が制作されました。(2008〜2011年)
その後、これを一目で分かりやすく表したものが伊豆マンダラです。
絵の制作は、"パリスィオン"さんこと中村芳楽さん。

(以下は、マンダラの概略説明)
伊豆半島は、伊豆諸島の神々を礼拝しながら
富士を目指した行者たちの修行の地であり
富士に連なる一大霊場でした。
彼らが修行を通して、まつりあらわした神々は
伊豆半島を構成する根源的な水と火の力、温泉
という地球の息吹そのものです。
これをひと目でわかりやすく、大画面にあらわ
したのが「伊豆マンダラ」です。
温泉をつかさどる神々の住む伊豆は、いわば
“聖なる” ジオパークです。


・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。
このマンダラ、実はまだ出来立てのホヤホヤ。
11月に完成したばかりなのです。
ところが、まるで出来上がるのを待っていたかのように、すぐさまお披露目する機会が訪れました。

場所は韮山の時代劇場
この日、「伊豆半島ユネスコ世界ジオパーク認定記念シンポジウム」が開かれました。
(公式HP開催レポート)はこちら

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絵解きをしているのは、この研究をずっと熱心にやってこられた阿部美香さんです。(昭和女子大学講師、名古屋大学人類文化遺産テクスト学研究センター研究員)
当日は、シンポジウムの会場入り口のロビーに展示されましたが、たくさんの方々が大へん興味深く聞いて下さいました。

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伊豆ジオパークが世界ユネスコに認定されたのが今年2018年。
それを機に、伊豆半島ジオパークは少しずつ知られるようになりました。
この光の塔グループからも、マルルこと"やっちゃん"というジオガイドお兄さんが誕生し、現在、大活躍中です。

伊豆と言えば、歴史ツウの方ならよくご存じの、この方を忘れてはいけませんね。
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江川太郎左衛門英龍(担庵)は、江戸時代末期、伊豆の36代韮山代官。お代官様だというのに、実に質素な暮らしをされ、人情深く、才気も溢れ、すこぶる立派な方だったので、現代に至るまでその家臣たちにも非常に尊敬され慕われていたということです。
担庵さんは、よく庶民になりすましては、山を下りて伊豆の人々の暮らしを伺っていたのだとか。
韮山のお屋敷には、こんな詩が残っております。
「里はまだ夜深し、富士の朝日影」
江戸末期、担庵さんは、海の向こうから押し寄せる大きな波のうねりを感じながら、日本の将来を案じて奮闘していたわけですが、頭の堅〜い幕府はどうにも動かず…里の人々は、どうしたら目覚めるのかと、深く嘆いたのでしょう。

しかし…、今もって、当時とそう変わってはおらず、変化の音に耳を傾けられる人は、あまり居ないのかもしれません。
伊豆ジオパーク&伊豆マンダラによって、少しでも多くの人々に、地球の声を届けることができたら、どんなにいいことでしょう。

・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。
今、なぜマンダラなのか?

私たちは今、『トゥファラ』にもあるように、新しい地球の未来を描こうとしています。
それは、生きている地球の声に耳を傾け、地球の進化のため、その変換の時を知り
地球人類が、地球を助け、地球と共に生きていくよう、美しく正しい世界を築く未来です。
そしてマンダラに描かれる神話は、古代の歴史の中に埋もれた神々の物語。それがなぜ今、紐解かれなければならないのでしょう。
そこには、これまでの人間たちの理解が及ばなかった真実が、秘められているからなのです。
私たちは今まで、龍や神々を祀り、神話というファンタジーの中でこの世界の神秘を理解してきました。
けれど、パリスィオンさんの描いた美しい伊豆マンダラを観ながら、美香先生の絵解きをじっくり聞いていると、龍とは、地球というジオ(大地)そのものであることを感じられる気がします。あるいはそこに登場する神々たちとは、地球創世の時、地球と共に生命を育んだ魂たちだったのかもしれません。

シンポジウムでは、ユネスコ世界ジオパークのパブロ・リバス・パロモ氏が、マンダラとジオの深い関係について触れていました。
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これはインカ帝国に伝わるマンダラで「パチャママ」といわれるものですが、地球の大地や生命たちを抱いている女神が描かれております。パリスィオンさんの描いた伊豆マンダラとなんだか似ていますね。

パブロ・リバス・パロモ氏は、"ジオパーク"とは、自然の大地とそこに住む生命や人々の文化が、たて糸よこ糸の織物のように折り重なって築き上げられた世界なのだと言います。
伊豆マンダラもまた、まさに、ジオパークを描いたものなのです。
私たちが、未来の美しい地球へ向かうためには、今こそ、地球の声に耳を澄まし、地球をもっとよく知り、感謝し、共感し、理解しなければならないのではないでしょうか。


(文/編集部)
posted by yamanoshiroiie at 16:45| 光の活動/スィオニを探せ!