2018年12月14日

伊豆マンダラ(曼荼羅)のお披露目

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12月2日は、"伊豆マンダラ"の記念すべきお披露目の日となりました。
伊豆マンダラとは、伊豆山に伝わる神々の物語を絵曼荼羅として表したものです。
当初、この大切な伝承物語を失わせないよう、伊豆山神社の走湯山縁起をもとに、原口宮司(故)、由紀子氏、阿部美香氏、中村芳楽氏(画)ら有志によって、絵巻物等が制作されました。(2008〜2011年)
その後、これを一目で分かりやすく表したものが伊豆マンダラです。
絵の制作は、"パリスィオン"さんこと中村芳楽さん。

(以下は、マンダラの概略説明)
伊豆半島は、伊豆諸島の神々を礼拝しながら
富士を目指した行者たちの修行の地であり
富士に連なる一大霊場でした。
彼らが修行を通して、まつりあらわした神々は
伊豆半島を構成する根源的な水と火の力、温泉
という地球の息吹そのものです。
これをひと目でわかりやすく、大画面にあらわ
したのが「伊豆マンダラ」です。
温泉をつかさどる神々の住む伊豆は、いわば
“聖なる” ジオパークです。


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このマンダラ、実はまだ出来立てのホヤホヤ。
11月に完成したばかりなのです。
ところが、まるで出来上がるのを待っていたかのように、すぐさまお披露目する機会が訪れました。

場所は韮山の時代劇場
この日、「伊豆半島ユネスコ世界ジオパーク認定記念シンポジウム」が開かれました。
(公式HP開催レポート)はこちら

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絵解きをしているのは、この研究をずっと熱心にやってこられた阿部美香さんです。(昭和女子大学講師、名古屋大学人類文化遺産テクスト学研究センター研究員)
当日は、シンポジウムの会場入り口のロビーに展示されましたが、たくさんの方々が大へん興味深く聞いて下さいました。

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伊豆ジオパークが世界ユネスコに認定されたのが今年2018年。
それを機に、伊豆半島ジオパークは少しずつ知られるようになりました。
この光の塔グループからも、マルルこと"やっちゃん"というジオガイドお兄さんが誕生し、現在、大活躍中です。

伊豆と言えば、歴史ツウの方ならよくご存じの、この方を忘れてはいけませんね。
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江川太郎左衛門英龍(担庵)は、江戸時代末期、伊豆の36代韮山代官。お代官様だというのに、実に質素な暮らしをされ、人情深く、才気も溢れ、すこぶる立派な方だったので、現代に至るまでその家臣たちにも非常に尊敬され慕われていたということです。
担庵さんは、よく庶民になりすましては、山を下りて伊豆の人々の暮らしを伺っていたのだとか。
韮山のお屋敷には、こんな詩が残っております。
「里はまだ夜深し、富士の朝日影」
江戸末期、担庵さんは、海の向こうから押し寄せる大きな波のうねりを感じながら、日本の将来を案じて奮闘していたわけですが、頭の堅〜い幕府はどうにも動かず…里の人々は、どうしたら目覚めるのかと、深く嘆いたのでしょう。

しかし…、今もって、当時とそう変わってはおらず、変化の音に耳を傾けられる人は、あまり居ないのかもしれません。
伊豆ジオパーク&伊豆マンダラによって、少しでも多くの人々に、地球の声を届けることができたら、どんなにいいことでしょう。

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今、なぜマンダラなのか?

私たちは今、『トゥファラ』にもあるように、新しい地球の未来を描こうとしています。
それは、生きている地球の声に耳を傾け、地球の進化のため、その変換の時を知り
地球人類が、地球を助け、地球と共に生きていくよう、美しく正しい世界を築く未来です。
そしてマンダラに描かれる神話は、古代の歴史の中に埋もれた神々の物語。それがなぜ今、紐解かれなければならないのでしょう。
そこには、これまでの人間たちの理解が及ばなかった真実が、秘められているからなのです。
私たちは今まで、龍や神々を祀り、神話というファンタジーの中でこの世界の神秘を理解してきました。
けれど、パリスィオンさんの描いた美しい伊豆マンダラを観ながら、美香先生の絵解きをじっくり聞いていると、龍とは、地球というジオ(大地)そのものであることを感じられる気がします。あるいはそこに登場する神々たちとは、地球創世の時、地球と共に生命を育んだ魂たちだったのかもしれません。

シンポジウムでは、ユネスコ世界ジオパークのパブロ・リバス・パロモ氏が、マンダラとジオの深い関係について触れていました。
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これはインカ帝国に伝わるマンダラで「パチャママ」といわれるものですが、地球の大地や生命たちを抱いている女神が描かれております。パリスィオンさんの描いた伊豆マンダラとなんだか似ていますね。

パブロ・リバス・パロモ氏は、"ジオパーク"とは、自然の大地とそこに住む生命や人々の文化が、たて糸よこ糸の織物のように折り重なって築き上げられた世界なのだと言います。
伊豆マンダラもまた、まさに、ジオパークを描いたものなのです。
私たちが、未来の美しい地球へ向かうためには、今こそ、地球の声に耳を澄まし、地球をもっとよく知り、感謝し、共感し、理解しなければならないのではないでしょうか。


(文/編集部)
posted by yamanoshiroiie at 16:45| 光の活動/スィオニを探せ!